BENTI NENQAの世界〜エチオピアを旅してVol.7

ALAKAはHAMBELA(GUJI地区)というエリアに位置し、METAD 社のメイン精製所となっています。


広大な敷地にウェットミルとドライミルがあり、METAD社のHAMBELAでの心臓部分で、今年(2019年11月)増産に向けて新型(コロンビアのPenagosペナゴス社製)のパルピングマシーンと数台のドライヤーなどが届き、生産量の拡大に向けて丁度コロンビアのエンジニアが来て設置稼働中でした〜収穫期は11月後半から1月のエチオピアの祭典(ティムカットと呼ばれ、UNESCOユネスコの無形文化遺産にも登録されている宗教行事)までに終わらせる!とエチオピア人らしい収穫時期です。



今年(2019年11月)は天候の問題もあり、少し遅れている...後で聞きましたが、我々が帰国した後12月中旬頃から「真っ赤に熟れたチェリー」が今年もしっかり実り、収穫は良好だったと聞いています。今から凄く楽しみですね〜


ALAKAの近くにBishar Fuguビシャフグという農園があります。
ここでもALAKAから車で5分位の近隣で、道を隔てて反対側に位置しています。広大な森林で大木の間から注ぐ木漏れ日が丁度良い感じでコーヒーノキに注がれている優良な環境〜ここも素晴らしい環境です。森の中ですが、整備された農園は流石METADの農園と実感させられます。

ここでは丁度初摘みFirst Cropをナチュラル(天日完熟)作業の真っ只中でした。
先ほど今年(2019年11月)の収穫は遅れている〜と述べて来ましたが、運よくFirstCrop(初摘み)を見れた事はラッキーでしたが、例年ならこの何倍ものチェリーとスタッフ達が歌を歌いながら忙しく働いている姿を見れるはずなのですが....来年に期待です!!


初摘みのチェリーはその眩い程の熟度!!正に熟れたチェリー!!「甘い!!!」チェリーを取り、絞ると2つの殻に入ったコーヒー豆が出て来ます。同時に甘酸っぱい(ここのチェリーはとにかく”甘み”が強い)ミューシュレージと呼ばれる果汁の様な液体が出て来ます。これを”飲む”というか”味わう”のです。最高の瞬間!!果肉というモノはほとんどなくイメージでは葡萄の皮の裏面に付いている果肉とは言えませんが、起毛の様な果肉感はあります。ほぼミューシュレージに纏われた豆2粒なのです。


そう言えばBishar Fuguの意味を聞くのを忘れていました....
エチオピアはアムハラ語が公用語ですが、80を超える多民族国家の為METADだけでも4部族語(確かアムハラ語、オロモ語、ゲーズ語、ゲデオ語だったかな?)で朝のミーティングが行われ、各民族毎に統一の指示を与える事が必要な様です。
こうして4,000人を超えるスタッフがマニュアルを理解し、どの農園もそれぞれのテロワールを持つコーヒーチェリーを同じクオリティの精製(もちろん農業管理コントロールによる栽培;METAD社は農業管理会社でありますので)を行える唯一無二のコーヒー総合商社と言えるでしょう。



コメント