BENTI NENQA の世界〜エチオピアを旅してVol.9

BENTI NENQAでの時間はほんの僅かだったかもしれません...

しかし産地に行って空気を感じ、環境を感じ、栽培、収穫、精製している人と出会い、その人々の生活する姿を肌で感じ、コーヒーチェリーをこの手で確かめる....
最高のコーヒーに出会い、お届けする為に...Still On The Road



翌日、もう一つのMETAD社の管理する地域であるGEDEBゲデブ(YirgacheffeイルガチェフェのあるGEDEOゲデオ地区の南部)のGOTITIゴチチに向かいました。
非常に位置関係が分かりずらいとは思いますが、ALAKAのあるSHIDAMA州のGUJI地区のHAMBELAと世界的に有名なYirgacheffeイルガチェフェと呼ばれるGEDEOゲデオ地区は隣り合わせで入り組んでいるのです。


グジ地区 を抜け、GEDEOイルガチェフェ地区への入り口となる街はシダマ州の集落の中では一番賑やかな街(州都;アワッサは別格ですが)で、赤土の大地で露店やバラックの店や家が群がり、お決まりの山羊、牛、ロバ、犬そしてバイクが道にひしめき、活気に漲っていました。とにかく人、人、人...皆んなここで経済活動を行なっているんだな〜日本の山間部の農村にこの活気はなかなか感じる事はないし、NZでは人口が少ないのでもっとあり得ない光景です。T.I.A〜以前このブログでも触れて来ましたが、This Is Africaです!


GEDEBの街、ここはアスファルトで先に述べた街よりもっとモダンです。
先ほど街より更に活気があります!!GEDEOの入り口はまだGUJIのワイルドさが残る街でした。ここも羊、牛、ロバ、犬はもちろん多いのですが、アスファルトの道(そうは言ってもメインストリートはアスファルト(車が停まっている場所は茶色に見えますが、久しぶりに見たアスファルトです...)、脇道は全て赤土、砂利、そしてプラスティックやゴミに溢れています...環境問題は都会であればあるほど深刻です)




その街の脇道を南下して行き、GOTITIはボトムに近いGEDEBゲデブ地区(GEDEOゲデオとGEDEBゲデブは混同し易いので注意です)にあり、ALAKAに次ぐMEDADのもう一つの大きな拠点が鉄の扉の向こうにありました。



イルガチェフェ自体スペシャルティコーヒーが脚光を浴びてから早20年〜世界中から多くのコーヒーバイヤー達が訪れコーヒー生産者達も潤い、きっと経済はエチオピアの中でも豊かな方ではないか?と思わせられます。

A村の中のセントラルパーク的な広大な広場の横に位置して、比較的フラットな地形(そうは言っても普通に標高は2,000m以上の高地です...人が暮らしているところが山ですので)この村の人々に栽培と収穫を教えて全ての農民の暮らしを支えつつコーヒー生産を続けているんだな〜と実感させられました。


ここも凄い!!GEBEBエリアの農家達の収穫したチェリーを全てここで処理するのでこれだけの設備とキャパが必要なのです〜



GOTITIもALAKA同様ウエットミルとドライミルを完備する拠点で、今季は設備の増設の為コロンビアのペナゴス社の新型マシーンを搬入設置で大忙しでした。
最新のパルピングマシーンを導入し、生産能力は10倍!!ドライヤーも3台新設して増産体制を着々と整えています〜



アフリカンベッドもHuge(広大)〜ここに真っ赤に熟したチェリーが総勢200名に及ぶワーカー達の歌声と共に丁寧にワイルドに扱われて精製されて行く姿を見たかった....
来年こそは是非!!

ここでMETADの精鋭;サイモンとも会う事が出来ました。デレネッサ同様若くしてこの広大なGOTITIを仕切るキレ者です。気さくで人懐っこいスマイルは若きリーダーである事を実感させられます。色々と設備の事やGEDEBの事などの説明を受け、満喫させてもらいました〜ここでBuddy浅野さんとはお別れになりました。
彼はコロンビアのペナゴス社のエンジニアとALAKAに導入の新マシーンの設置のため、ALAKAに戻って行きました〜See Ya! Javier!!
*浅野さんはJavierハビエルと呼ばれています。


さあ〜そろそろGOTITIを離れないとHAWASSAアワッサに着けない...という時間となりましたが、何とドライバーがガソリンを入れていない...という事態が発生!
更に1時間程度足止め....
今までゴチチの精製所をじっくり見て来た間、何を彼らはやってたのか....
まあ、アルアル話ですよね。これもT.I.Aなんでしょうね〜


しかし、そのおかげで塀の外(ALAKA同様、精製所は鉄の扉で閉ざされ、24時間警備体制)に出て、隣接する公園というか広場で寛いでいると遠くで何かの集会が開かれていました...1人の青年が僕らに手を振ってくれたので手を振り返すと....


一気に人が押し寄せ、辺りは騒然となりました(良い意味で!!)


いよいよ旅は終盤...途中HAWASSAアワッサで宿泊予定。そして最終アディスアベバのMETAD社の本社でAmanとの再会そして肝煎の最新のラボ&最終精製出荷施設の建設現場
見学を残すのみとなりました...






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