コーヒー最前線 ニカラグア Part2
ニカラグアで初めて迎えた朝は快晴でした〜朝から鳥の声が響き渡り、何とも言えない南国の朝.....ホテルの前には檻があり、覗いてみると”綺麗なインコ”がいました。
何か〜やっぱり違うな.....
初日のコーヒー農園及びマイクロミルの視察は、ドライバーが警察の検問で遅れている....やはり中米。ニカラグアは隣国:ホンジュラスからの麻薬等の密輸が社会問題になっている為、警察の検問は厳しいらしい....
やはり中米だ。NZとは違う!もちろん日本とも。
ようやく3時間程遅れて、出発〜!!
ビックリしたのは片側二車線しかない国道、信号がない、追い越しが半端ない!
本当に度肝を抜く、ツアーの開始でした。
ニカラグアと言えば、やはり内線が激しかった事を直ぐ思い付きます。
1979年〜1989年までサンディニスタ革命政権とアメリカ息の掛かった反革命傭兵軍:コントラが戦った内線です。コントラ戦争と呼ばれたものです。
あれから25年程.....
ニカラグアの経済はイイとは言えませんが、コーヒー業界の中では「成長株」である事は間違いありません。
近年のスペシャルティコーヒーの中で、ニカラグアのコーヒー生産者の躍進は素晴らしく、現地に行って、更にその「息吹き」を感じざるを得ませんでした。
まずはリモンシーリョ農園の利用するドライミルを訪れました。
リモンシーリョ農園はFWCFでも使用して来たジャバニカやブルボン種のナチュラルなど今まで”焙煎”を通じて馴染のある農園です。
オーナーのエルウィン・ミエリッヒはニカラグアのコーヒー業界の重鎮。初めて会いましたが、気さくでフレンドリーな「コーヒー好き」...まあ、コーヒー好きじゃないとこの仕事は出来ませんけどね〜
自らカッピングもお湯を注ぎ、一緒にカッピングを行い、コーヒーについて語り合う....そんな素敵な時間を過ごす事が出来ました。
もちろん彼の農園も僕らは彼のピックアップトラックの荷台に箱乗り状態で視察(彼は名ドライバーでしたよ〜)
まあ、農園を周るのは4WDのピックアップ以外あり得ない!
日本の車は本当に活躍していました....(日本車が最高〜!と感じた瞬間です)
そして夜になってもウェットミルを訪問。
収穫してその日のうちにウェットミルに持ち込み、そこで洗浄、脱穀、発酵槽への漬け込みを行います。やはり発酵槽に寝かせるのは涼しくなった夜の方が発酵が急激に進まずに都合が良いようです。
何よりも収穫してから、脱穀するまではナチュラル以外はフレッシュなうちに進める(鮮度が大切!!)
コーヒーはフルーツです!!
本当にそう実感出来ました。
真赤なコーヒーチェリーがどうやって洗浄され、選別され、脱穀され、更に発酵されるのか?フルーツとして収穫したコーヒーの実が、我々の知る「豆」の状態になるまでの過程をじっくり見て来ました。
驚いたのは農園で収穫していたピッカー(収穫の為に来る季節労働者及び農園に従事している収穫労働者)の中に「銃」を携えたガードマン?まあ守衛といった感じの人が居て、彼はウェットミルでも「銃」を携えていた。
依然「美味しいコーヒーの真実(BLACK GOLD)」というドキュメント映画を観ました。すごく好きな映画です。皆さん、観た事ありますか?これはエチオピアの話ですが、主にフェアトレードの重要性やコーヒー農家の貧しい現状を社会に訴えたドキュメントです。
日本語のタイトルは「美味しいコーヒー...」ですが、英語のタイトルは、
”BLACK GOLD”
つまり、「黒い金」と呼ばれる現地では高価で取引されている「金」の様なものだという意味です。もちろん「金」と価格的には雲泥の差がありますが、現地の人にとって、欧米やもちろん日本等の消費国で売買される価格は”金のごとく高価”なものなのです。ですから、その商品の”安全を守る”為の対策をとっているという証です。
どうしてもそう言った側面から目を離してはいけないと感じてしまいます。
エルウィンの農園:リモンシリョ農園では多くの季節労働者達が収穫の時期を過ごし(住み込み)、その為、労働者としても活躍する子供たちへの教育や健康の為に保育所や学校の様な施設などを見る事で「農園」が”良い製品”もちろん「コーヒー豆」を作る事やカップオブエクセレンス(COE)で入賞してオークションで高価で落札されたりする事により、農園のみならずそこで従事する人々にも「潤い」を与えられている事も痛感しました。
日本の会社に置き換えれば、会社の業績が上がれば、社員やパートさんの給料や待遇が良くなる事と一緒です。コーヒー農園の現状はスーツを着た会社員とはかなり開きはありますが、「良いモノを作れば、良い収入を得れる!」という現在の「スペシャルティコーヒー」の”ムーブメント”により実現されていると思われます。
社会貢献?そうではなく、資本主義経済社会の中で「当然」の事が、やっと「コーヒー業界」の中で21世紀のディケイドの中で認められてきた!という事に驚きを感じます。
もちろんリーマンショックの後に、「投機的なコーヒー相場の過激な上昇」という事態も発生しました。このような動きは、もっての外なのですが.....
商品として「イイ物」を作る事により、コーヒー業界に新たな「発展」を生み出す事は、本当に消費者の「カスタマ―サティスファイド」にも繋がりますし、それによる価格の上昇はウェルカムな事でしょう。
エルウィンは今ゲイシャ種を植えています。標高は決して高くない1,300m位のところで彼は挑戦しています。来年くらいには......
彼は現在ジャバニカやマラカツ-ラ等ニカラグアで開発されたコーヒー豆を始め、カツーラやパカマラ、ゲイシャ等色々な品種の栽培に取り組んでいます。
更に精製方法においてもBlackParlやFunckyNaturalなど新たな精製方法でチャレンジを続けて、「もっと美味しいコーヒーを!」を求めて日々コーヒー栽培に取り組んでいます。
コーヒーは「ロマン」だ!!
そう感じずにはいられませんでした。
何か〜やっぱり違うな.....
初日のコーヒー農園及びマイクロミルの視察は、ドライバーが警察の検問で遅れている....やはり中米。ニカラグアは隣国:ホンジュラスからの麻薬等の密輸が社会問題になっている為、警察の検問は厳しいらしい....
やはり中米だ。NZとは違う!もちろん日本とも。
ようやく3時間程遅れて、出発〜!!
ビックリしたのは片側二車線しかない国道、信号がない、追い越しが半端ない!
本当に度肝を抜く、ツアーの開始でした。
ニカラグアと言えば、やはり内線が激しかった事を直ぐ思い付きます。
1979年〜1989年までサンディニスタ革命政権とアメリカ息の掛かった反革命傭兵軍:コントラが戦った内線です。コントラ戦争と呼ばれたものです。
あれから25年程.....
ニカラグアの経済はイイとは言えませんが、コーヒー業界の中では「成長株」である事は間違いありません。
近年のスペシャルティコーヒーの中で、ニカラグアのコーヒー生産者の躍進は素晴らしく、現地に行って、更にその「息吹き」を感じざるを得ませんでした。
まずはリモンシーリョ農園の利用するドライミルを訪れました。
リモンシーリョ農園はFWCFでも使用して来たジャバニカやブルボン種のナチュラルなど今まで”焙煎”を通じて馴染のある農園です。
オーナーのエルウィン・ミエリッヒはニカラグアのコーヒー業界の重鎮。初めて会いましたが、気さくでフレンドリーな「コーヒー好き」...まあ、コーヒー好きじゃないとこの仕事は出来ませんけどね〜
自らカッピングもお湯を注ぎ、一緒にカッピングを行い、コーヒーについて語り合う....そんな素敵な時間を過ごす事が出来ました。
もちろん彼の農園も僕らは彼のピックアップトラックの荷台に箱乗り状態で視察(彼は名ドライバーでしたよ〜)
まあ、農園を周るのは4WDのピックアップ以外あり得ない!
日本の車は本当に活躍していました....(日本車が最高〜!と感じた瞬間です)
そして夜になってもウェットミルを訪問。
収穫してその日のうちにウェットミルに持ち込み、そこで洗浄、脱穀、発酵槽への漬け込みを行います。やはり発酵槽に寝かせるのは涼しくなった夜の方が発酵が急激に進まずに都合が良いようです。
何よりも収穫してから、脱穀するまではナチュラル以外はフレッシュなうちに進める(鮮度が大切!!)
コーヒーはフルーツです!!
本当にそう実感出来ました。
真赤なコーヒーチェリーがどうやって洗浄され、選別され、脱穀され、更に発酵されるのか?フルーツとして収穫したコーヒーの実が、我々の知る「豆」の状態になるまでの過程をじっくり見て来ました。
驚いたのは農園で収穫していたピッカー(収穫の為に来る季節労働者及び農園に従事している収穫労働者)の中に「銃」を携えたガードマン?まあ守衛といった感じの人が居て、彼はウェットミルでも「銃」を携えていた。
依然「美味しいコーヒーの真実(BLACK GOLD)」というドキュメント映画を観ました。すごく好きな映画です。皆さん、観た事ありますか?これはエチオピアの話ですが、主にフェアトレードの重要性やコーヒー農家の貧しい現状を社会に訴えたドキュメントです。
日本語のタイトルは「美味しいコーヒー...」ですが、英語のタイトルは、
”BLACK GOLD”
つまり、「黒い金」と呼ばれる現地では高価で取引されている「金」の様なものだという意味です。もちろん「金」と価格的には雲泥の差がありますが、現地の人にとって、欧米やもちろん日本等の消費国で売買される価格は”金のごとく高価”なものなのです。ですから、その商品の”安全を守る”為の対策をとっているという証です。
どうしてもそう言った側面から目を離してはいけないと感じてしまいます。
エルウィンの農園:リモンシリョ農園では多くの季節労働者達が収穫の時期を過ごし(住み込み)、その為、労働者としても活躍する子供たちへの教育や健康の為に保育所や学校の様な施設などを見る事で「農園」が”良い製品”もちろん「コーヒー豆」を作る事やカップオブエクセレンス(COE)で入賞してオークションで高価で落札されたりする事により、農園のみならずそこで従事する人々にも「潤い」を与えられている事も痛感しました。
日本の会社に置き換えれば、会社の業績が上がれば、社員やパートさんの給料や待遇が良くなる事と一緒です。コーヒー農園の現状はスーツを着た会社員とはかなり開きはありますが、「良いモノを作れば、良い収入を得れる!」という現在の「スペシャルティコーヒー」の”ムーブメント”により実現されていると思われます。
社会貢献?そうではなく、資本主義経済社会の中で「当然」の事が、やっと「コーヒー業界」の中で21世紀のディケイドの中で認められてきた!という事に驚きを感じます。
もちろんリーマンショックの後に、「投機的なコーヒー相場の過激な上昇」という事態も発生しました。このような動きは、もっての外なのですが.....
商品として「イイ物」を作る事により、コーヒー業界に新たな「発展」を生み出す事は、本当に消費者の「カスタマ―サティスファイド」にも繋がりますし、それによる価格の上昇はウェルカムな事でしょう。
エルウィンは今ゲイシャ種を植えています。標高は決して高くない1,300m位のところで彼は挑戦しています。来年くらいには......
彼は現在ジャバニカやマラカツ-ラ等ニカラグアで開発されたコーヒー豆を始め、カツーラやパカマラ、ゲイシャ等色々な品種の栽培に取り組んでいます。
更に精製方法においてもBlackParlやFunckyNaturalなど新たな精製方法でチャレンジを続けて、「もっと美味しいコーヒーを!」を求めて日々コーヒー栽培に取り組んでいます。
コーヒーは「ロマン」だ!!
そう感じずにはいられませんでした。
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