ニカラグアのアミーゴ:セルヒオ・ノエ・オルティス

ニカラグアでの産地訪問の中で、彼を紹介せずにはいられない!

アミーゴ:セルヒオ・ノエ・オルティス



彼は弊社でも取り扱っているカサブランカ農園とエンバシー農園の農園主です。
僕らがニカラグアのマラグア空港に到着した時から、ず~とケアーをしてくれたアミーゴです。
今回、ホストのコーヒー商社:ワタルさんの関根部長さんとは、親の代からの付き合いで、関根さんはエンバシー農園の”God Father"(名付け親)なのです~

そんな関係もあり、親切に我々の面倒を見てくれました。
彼はニカラグアの農園主の中でも数少ない英語が通じる(やはり、コーヒーを突き詰めるにはスペイン語が必要!!実感させられました.....)ので、いろいろな話を滞在中にさせて頂きました。

ニカラグアのコーヒー産業の事、中米で問題になっているサビ病の事や、彼の保有する3つの農園の状態や新しく栽培を開始したゲイシャ種の事やダブルファーメンテーションは彼しかやっていませんが、彼の精製方法(とにかく彼のパカマラのナチュラルはずば抜けている!)へのこだわり、もちろんニカラグアの情勢、野球?家族......いろいろ貴重な時間を過ごさせて頂きました。

彼から学んだものは

「コーヒー栽培はチャレンジの連続!」

という事です。以前紹介したリモンシージョのエルウィンさんやブエノスアイレスのオルマさんと比べると小規模の農園で生産量も低いのですが、彼のアグレッシブな姿勢は他の誰よりも勢いと何よりも「ロマン」を感じざるを得ませんでした。


先述した「サビ病」の現状もエンバシー農園を訪問した時に説明してくれました。

コーヒーは常緑樹であり、葉が落ちないのでサビ病に侵されると「飛来」して行き、どんどん広がっていってしまうし、撲滅させるのは枝を切り落とすしかない......つまり、そうすると次の収穫は?
その為にエルサルバドルではかなりの減産の被害にあっている農園も多く、ひどいところでは70%減!!!これでは生活できない農園主も出てくるし、来年は.....ネガティブに考えれば、せっかく築きあげてきたものを一瞬ではないにしても、失っていく可能性があるのです。

恐ろしい.....これは天候不順:干ばつや高温などの天候不順が原因と考えられいるが、このサビ病(ロヤと呼ばれる菌が葉っぱに付着する)は葉っぱの裏側に付着し、菌糸を伸ばして葉肉を侵食し、やがてコーヒーの葉は光合成機能を失い、実をなす事を不能にし、最終的に2~3年で木全体を死滅させる恐ろしい病気でアラビカ種のコーヒノキで最も恐れられている病気なのです。



この上の部分は実際植えていたパカマラがサビ病に侵されて伐採してしまった場所,,,,,,,
でも彼はここにまた新たな挑戦を仕掛ける為、現在準備中なのです。

エンバシー農園の一部(標高ではニカラグアでは最高レベルの1,500m超えのマイクロクライメット)ではゲイシャ種の栽培が進んでいた!
あと1~2年でニカラグアのゲイシャが皆さんに届けられる事をこの時実感しました!!


セルヒオのマイクロミル:カサブランカ農園は決して今まで紹介してきた所と比べてドライミルも大きくはありませんが、彼は他で使用していないブラジルの選別機をニカラグアで初めて導入し(コスタリカでもニカラグアでもコロンビア製が主流)、選別及びパルピングの精度を上げ、”チャレンジ”していく農園主です。

僕と同じ”匂い”を感じざるを得ませんでした.....

人生は”チャレンジ”です。

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