2012年! 年の暮れを迎えて

いよいよ2012年も数える事3日となりました。

今年は激動の年となりました。

14年以上暮らしてきたNZを離れ、5月の後半から日本の福島で暮らし始め、今ここで2012年の年の暮れを迎えています。
原発事故から1年9ヶ月、福島は未だに問題を抱えておりますが、我々市民レベルでは「前」に進んでいかなければいけません。

日本という国は3・11の震災を忘れようとしているのか?
そんな気さえして来ます。
あえて”国”と表現したのは、国民レベルの話ではありません。

つまり”政府”や”政治家”達への非難です。

つい先日終了した盛り上がりに欠ける「茶番」な自民党の圧勝選挙。
「原発問題」は結局棚上げで、「経済再生」「日本を取り戻す!」みたいなカッコの良い話で言いくるめられてしまった。
民主党も最後はTPPを取り上げ、なんか野田首相が「嘘つき」呼ばわりされて、我慢出来なくなって「解散」を言わされたような3年に及ぶ政権交代の幕切れだった。

本当にこんな事をしていて良いのでしょうか?

大体、「隠蔽」という”罪”に関して、「甘い」のが日本の体質じゃないでしょうか?

これだから、私がこのブログや週刊誌のインタビューで真実を述べても”のほほ〜ん”と政治家を続ける「税金泥棒」や講演会に呼ばれて”平然と”嘘を突き通している「ハム太朗」(彼は自分の名前をハム太と書いて.....と良く説明してたので)がまだ存在しているのです。
ハワイの件もひどかったですし(私の証言に彼の弁護士は全く反論出来ず,全面認めていましたしね)、シンガポール?本当に会社があるの??コッポラ?クイズノス?カッコいい事言って始めたけど、今じゃ記事に残っている全てが惨め、つまり「クビ」ですよ。潰れる時は静かーに消えていくんだね〜って、実情を知れば知るほどがっかりさせられます。

これは今、日本が抱えている大きな問題と比べたら、比較にならないどうでも良い事かも知れませんが、要は「嘘」をそのままにしておいたら何一つ変わらないという事です。

昔、学校で嘘をついたら怒られました。何か「罰」を受けたものです。
要職を辞任、選挙で負けるという事で、原発事故で被災した人の健康や将来の不安、今まで先祖代々受け継がれて来た「生活」が取り戻せるのであれば、大いに結構な事だと思う。

でも今その対策も見えていないし、時は刻々と過ぎている。

NZは原発を持たない国です。これは国策で、電気料は高いですが、国民が望んでいます。嵐や台風、雷でよく停電します。そして復旧に長い時で12時間くらい掛かる事もあります。そんな時に、「ニュージーだからな〜」って感じて過ごして来ました。

でも「安全」でした。

こうした事態が起きても「原発は安い」等と考える人がこの世に存在するのでしょうか?
”技術力”が発達したら、「原発のごみ」の問題は片付くのでしょうか?
「もんじゅ」は非難の少ない(どちらかといえばイケイケの)時代から作られて、まだ完成はおろか、嘉田知事も指摘してるように「危ない!」と言われています。

”技術”で「本当に」克服出来るものなのか?......

もう騙されません!

この信頼を取り戻すのは現状では無理だと思いますし、原発のゴミ対策すら40年以上経っても確立さえされていない。

仮に”技術”が発達しても100%安全はあり得ない!!
そして「万が一」の時に我々にリスクが高過ぎるし、もう取り返しの付かない事になる可能性が高いのです。


我々は未来永劫「福島」を忘れてはいけないし、「福島」の放射能問題がなくなった時にやっと「スタート」出来るのではないかと確信しています。


私の2012年は、既存のコーヒー事業及びレストラン事業に従事し、忙しく終わりを迎えています。全ての店舗は福島県にあり、震災後も奮闘しております。

コーヒー事業は私が合流してからサスティナビリティーの精神に根ざした生産者と直結したコーヒー産業のクウォリティー向上とモラルUPを目指す新しい動き「サードウェーブ」に則った事業展開を開始しました。

コーヒーは農産物ですから、天候や気温に敏感に反応する「アグリカルチャー」な商品ですし、世界での需要が高まればもちろん石油や天然ガス等のエネルギーと同じで「高騰」する、今の世の中に影響を与える重要な農産物なのです。ですから生産者を守る為の「適正な価格」で買い取り、生産者と消費者が共にWinWinのバランスを保つ事が必要だと考えられています。

その牽引役が我々コーヒー業者だと自負しておりますし、サスティナビリティー(存続・継続性)の為、フェアートレードやレインフォレスト・アライアンス等の生産者保護の為の適正取引及び環境保全に根ざした農場及び生産組合と生産者との取引を通じて、消費者への「優良な商品」をお届けするミッションを背負っているのです。

そんな「嘘」や「隠蔽」のない”本物”をこれからもお届けして行きたい!と強く感じた2012年の年の暮れです。


Nuclear Free




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