オークランドのビジネス売買

今、オークランドはクリスマス前の繁忙期を迎えています。
先週、そして今週がピークと見られるクリスマスパーティーのファンクション、もちろんクリスマス前まで予約は沢山入っている事でしょう。
今年は23日が金曜日ですしね。
ニュージーランドの会社のほとんどがクリスマスからニューイヤーに掛けて2週間はほぼクリスマスホリディーを取ります。
やはり年間で最大のイベントはこの「クリスマス」です。
子供たちも今週からスクールホリディ(NZは南半球ですから今が夏休み)が始まり、来年の1月31日から新学期が始まります。ですから親達もこの期間にまとめて取る方も多いです。
NZでは法的に最大4週間の有給休暇(!すごいですよね。さすがNZ)が取れますし、これを遵守しないと企業側も罰せられたりする制度があるので、ほとんどの方がこの有給休暇を消化していると思われます。
私が日本の企業で働いていた頃とは、だいぶ様変わりしてるとは思われますが、我々日本人から見れば本当にうらやましい話ではないでしょうか?

夜のスカイタワー

今回私が担当させて頂いているビジネス売買の御紹介も兼ねて、このニュージーランド流ビジネス売買の説明をさせて頂こうと思っております。

?http://www.naiharcourts.co.nz/Property/View/HF110806/Auckland-Central
*アルコールライセンス有、販売価格は日本円で9百万円程度です。

?http://www.naiharcourts.co.nz/Property/View/HF111104/Auckland-Central-CBD-Ethnic-Restaurant
*アルコールライセンス有、席数は最大200席、販売価格の目処は
22百万円程度です。

?http://www.naiharcourts.co.nz/Property/View/HF111105/CBD-Japanese-Takeaway
*テイクアウト店の為、アルコールライセンス無、販売価格目処は7百万程度です。

?http://www.naiharcourts.co.nz/Property/View/HF111208/Grafton-Auckland-City
*アルコールライセンス有、座席は店内50、外最大40席の合計90席程度、
 販売価格の目処は8百万程度です。

?http://www.naiharcourts.co.nz/Property/View/HF110807/Auckland-Central
*アルコールライセンス有、販売価格目処は7百万程度です。

まずニュージーランド流とは、日本でも最近見掛ける様になりましたが「居抜きの店舗」売買の事です。
この国の店舗に対する「許可」に関しては、CityCouncil(市役所)が統括しており、プラスアルコール販売に関してはDLA等の国と管轄地域の統治機関や警察の管理下で「ライセンス制」になっています。
この管理下で毎年、及び半年に一回ずつの検査を経て「許可」をもらって運営していきます。レストランには「A」(最高)から「E」(最低)のランク付けを行われ、特に「D」以下に関しては再検査や営業停止警告などが市役所から通達されます。非常に厳しい管理下に置かれていると思われます。
先程述べたアルコールライセンスについても、ライセンスを店とマネージャーの2部門で取得しないと販売許可が下りません。特にマネージャー(店舗での実際の管理者)不在では営業が出来ない!(つまり休暇を取る時は、代わりのテンポラリーマネージャーを管轄機関に事前告知の義務)
日本と違って、「飲み放題」なんて業態はありえません!!!
でも飲酒運転に関しては、日本よりだいぶユルイと思えますが.....私はお酒を飲めませんので警察を気にして運転した事はありませんが。
このようにこの国特有の「法律」が存在します。

それでは「居抜き店舗」のメリットは?
まず先程述べてきた「ライセンス」及び「営業許可」の問題です。
上記の販売リストのほとんどが「A」の評価を得ています。ですから店のグレードとして申し分ありませんし、ライセンスがある店がほとんどですので「明日から」直に営業開始出来る優良物件です。
日本ではスケルトンから新しいお店を作り上げるのが主流ですよね。
やはり人が使ってきた店は......と思われる方も多いはずです。
でもここはニュージーランドです。外国なのです。
法律や規制、そして店を建てる業者の資質も違います。
業者の資質に関して言えば、「時間通り」に行く事は無いでしょう。残念ですが、我々日本人の感覚とはだいぶズレがあります。クウォリティーは悪くありませんが.....
そして行政の問題。これが本当に時間通りには行きません。つまり市役所からの許可(建物や設備等)が二時間が掛かるのです。業者も時間通りには終わらないし、おまけに許可を出す行政の動きが鈍い.....私の知る方ではスケルトンから立ち上げて、1年程営業出来ず家賃をただ払ってしまった方もいます。これでは「商売」になりませんし、第一その事業が始まる前に「潰れる」事だってあり得ますからね。本当に勇気と忍耐のいる事です。
ちょっと大袈裟とも取れるのですが....
スケルトンから始められる場合は、ある程度余裕のある予算を取って、御自分の「理想」のお店を立ち上げてビジネスを行う事をお勧めします。

ひつじ

このように国も変われば、その国特有のインフラとでも言いましょうか?法律や仕事のやり方(所謂カントリーリスクとでも言っておきましょうか)がありますのでコンサルタント業務として是非御相談下さい。




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